『似た者同士』
気が合う人は
沢山いるし
それなりに楽しんでいるし
独身貴族も良いところ。
そんな私。
結婚がしたくないわけでは
無かったのだけれど
何となく
行きそびれて
出会ったのが40歳
他生の縁が
何か暖かな
手錠に変わったのはいつのころからだろう。
ずっと
見てきたから解る
この言葉以外に見当たらないくらい
もし
簡単に結ばれていたなら
簡単に切れることもあったのかもしれない
あの時
追いかけてくれたから
あの時
呼び止めてくれたから
何度も切ろうと思った
その気持ちはいつも
悟られ
私を呼び止めてくれた
私は自分が傷つくのが怖い
だからこそ
安心して
過ごせる相手じゃないと
心が落ち着かない
居場所と感じない
『あの時の私の直観は
正しかったね』
ビールを飲み干す
『俺の忍耐のおかげだよ
本当に解ってる?』
片手でスマホを見ながら
少し笑っている
『私を嫁にするなんて
かなり目が高い』
横目でちらりと私を見て
『売れ残り同志丁度良かったんだよ』
安心できるって
こういう事なんだ。
なんだかんだと
話しとお酒が進んでいく
『君といるとしあわせが伝染するんだよ』
ボソッと呟く
私のほうこそなんだけれど
あえて言わない
『似てくるんだよきっと』
笑い合いながら時間は過ぎていく
馴染んだ二人だけれど
なんだか新鮮
不思議な縁もあるもんだ
そんなことを考えながら
心地いい時間は過ぎていく
これが永遠の一部なんだろう