形見となった
お仕事の関係でお世話になった人から
譲っていただいた
指輪を身に付ける。
私には
少し派手だな
と
当初は思ったのですが
手に取ると
スッキリ馴染み
頂くことにした。
オーナーさんは
癌で
本当に亡くなるとは
全く思っていなかった
最後に会った
その日も
明るい笑顔に
まさか
こんなに早くに
娘さんが
私が身に付けている
譲っていただいた指輪を見て。
ママがいつも付けていた指輪
思い出すわ。
ぽつり
私には少し不釣り合いな
そんな
まだあなたには
早いわよ
と
クスリと笑われているような
そんな気持ちになる。
貴方になら。
そういって
頂いた指輪ですが、
見るたびに
素敵な笑顔を思い出す。
まさかこんなに早くに。
そんな気持ちでいっぱいです。
この指輪が似合う頃には
私も
もう少し
オーナーさんのように
素敵な女性になっていたら
待ち行く中で
似ている人を見かけると
眼で追ってしまう。
お空の彼方で
私を見て
何やらお話をしているかもしれない
空を見上げて
耳を澄ます
貴方にはまだ早いわよ
そう言われているような気がする
まだまだ
修行が足りません。
少し笑って
私はまた
キーボードに向かう
オーナーさんから
譲っていただいた
指輪を見ながら。